古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『海鳴り』19、入手

急用ができて、四天王寺へは行けなかった。今日は何回も500円袋のことを考えた。詰めて詰めて袋やぶれるぐらい詰めたかった。 急用を終え三月書房に向かう。EDIの本を購入して、編集工房ノアのPR誌『海鳴り』19号をいただいた。山田稔さんは、椎名…

ボルボで古本屋めぐり

昨日は家にいて、荻原魚雷『古本暮らし』(晶文社)を読んだ。魚雷くんの古本暮らしがよくわかる文章で、あれこれ迷いながらも我が道を行く、といった強さも感じた。カバーの林哲夫の絵がすばらしい。このイスに座って背中に木々の向こう側を感じながらぼん…

今日も四天王寺へ

昼過ぎに着いたが、昨日ほどの人出はなく、ゆっくり見てまわる。100円均一台で、ルービンシュタインのソロ・リサイタルのプログラム、チケット入り、解説書(1966年)、河出新書写真篇『現代の絵画』、『ストレスに勝つ多々良純の睡眠体操』(集団形…

第五回四天王寺春の大古本祭り

10時丁度に、100円均一台の前に到着したが、もうすでにレジに並んでいる人がいた。「10時開店とちがうのですか」と聞きにいきたいところだが、そんなことをしていたら、ますます出遅れてしまう。 相変わらず100円均一台は人気があり、なかなか前列…

平野謙の文壇時評

朝、「京に住まえば…」のOくんより電話あり。京都の古本屋さんとその近くにある喫茶店の紹介になりそうだ。28日の日曜日に古本屋喫茶店をまわることになった。夏の京都だというので、半袖の写真になるという。28日、半袖で京都の古本屋めぐりをしている…

もうすぐか、今年の「海鳴り」

金箔さんに「この前の澁澤、割れてましたか」と言われ、一瞬何のことか分からなかった。そうか造本のことをこの日記に書いたことがあったなと思い出した。でもそれは澁澤さんの本ではなかった。 金箔は今日もいい本が安かった。杉山平一『映画芸術への招待』…

ポエム・ライブラリイといえば…

今日もたくさん古本を買ったが、それを自慢げに書いていいものかどうか。 同じことの繰り返し。買っている本はちがうけどね。今日はマルギンの日だった。前に「マルギンって何ですか」と聞かれたことがあるが、簡単にいえば、隔週月曜日、スーパーの前に古本…

ガケに古本追加

ガケに16册追加する。山下くんやバイトの子子子さんといろいろ話す。子子子(ネネコ)さんは古本好きな女の子でぼくが持っていく本にも興味あるみたいでしっかりチェックしている。三人で本の話をするのは楽しい。 このあといつものように、古本屋めぐりに…

近代ナリコさんも100円の本を買う

福田屋書店の店頭(100円)で、佐藤B作編『東京ヴォードヴィルショー』や 斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』などを買い、今日は店内を見ることにした。新しい本も入っていたが、欲しい本はきっちりとした値段が付いていた。眺めていると背の高いきれい…

鴨居羊子がモデル

腕立て伏せのやりすぎで、腕が少しいたいけど、天牛へ行く。 店頭の100円台で、出久根達郎『むほん物語』。帯に「本の探偵物語」とある。古本関係は100円なら買っておく。今日はこれ一冊かと思い店内に入りかけたが、金色の題名に目が止まった。田能千…

ジュンク堂BAL店

ジュンク堂に行くと欲しい本がいっぱいあった。例えば、ガルシア・マルケス小説全集。澁澤龍彦展の図録みたいなものもあった。みすずの「大人の本棚」シリーズは全部欲しいと思った。 河原町を歩いて四条に着くが、阪急百貨店の北側はただいま工事中だ。秋に…

赤塚不二夫のオコトバ

編集集団「140B」のOさんから電話あり。『京に住まえば…』という季刊雑誌の次号のことで、少し話をする。 『岡崎山本対談本』書き込もうとする。もう少しだと思うのだが、なかなかむずかしい。 ガケ書房に寄り、下鴨納涼古本まつりに合わせて何かイベン…

京都現代詩史

あーす書房の前を通ると、何かしらいい感じがする。それで自転車を降りることにした。大山定一訳編『ドイツ抒情詩集』、NHK市民大学『博物学の世紀』(荒俣宏)、サド『悲惨物語』渋沢龍彦訳(1963年、思潮社)、中に入り300円を払った。もうすぐ…

風ーに関するエピソード

神戸でやっている古本まつりに行きたかったが、もうすぐ、四天王寺の古本まつりがあるし、疲れぎみだということもあり、京都にいることにする。でも古本屋めぐりはする。 二条通、水明洞の前。100円均一の箱のなかに、講談社版世界名作童話全集、 スイフ…

現代ユウモア全集を二冊

今日は仕事が休みだった。劉生絵日記など読みながらのんびり過ごす。熱いお茶を飲みながら出来るだけゆっくりとページをくっていると、自分がもう色気もなにも無くなったおじいちゃんになったように思った。 散歩に出ようと郵便受けを見ると、扶桑書房の目録…

パンテオン9号

北海道新聞の書評(長谷川郁夫『藝文往来』)を書き上げ、気持ちよく家を出た。時間が少しあったので、銀林堂、紫陽書院、福田屋をひやかす。第一書房の雑誌『パンテオン』の9号が500円だったので驚く。昭和3年12月、編集責任者、長谷川巳之吉。この…

天牛書店、平さん休みか

岡崎・山本対談本に少し書き込み、鞄のなかに、足立巻一『評伝竹中郁』と長谷川郁夫『藝文往来』を入れて、家を出た。本当は対談本に相当書き込み、と書きたいところだが。 天神橋筋に行くと、ブックマークまで出来ていた。移転してきた杉本梁江堂にもはじめ…

キリン書房

岩手県盛岡市のキリン書房から、注文していた、矢川澄子『おにいちゃんー回想の澁澤龍彦』が届く。有元利夫の装画も細江英公が二人を撮った写真も素晴らしい。今は『藝文往来』を読んでいるので無理だが、読了して、書評を書き上げれば、すぐに読みはじめた…

もっと遠く!

マルギン前の100円均一の日。 小林信彦『夢の砦』(新潮社単行本)。小林信彦の小説はあまり読んでこなかったが、これは面白そう。綿矢りさ『蹴りたい背中』、これは初版帯付き、今何刷までいってるのか知らないが、初版はめずらしいだろう。島田一男『灰…

春休み最終日

桜を見ながら、河原町四条までゆっくり歩く。やはりコースは古本屋さんの前を通ることになっている。買えたのはブックオフ三条店。値段はすべて105円。 旺文社文庫四冊は江國滋のエッセイ集。『鬼たちの勲章』『絵のない似顔絵』『男性作法』『男女驚学』…

長谷川郁夫『藝文往来』再読

終日、家にいて、メモを取りながら、『藝文往来』を再読する。長谷川郁夫さんの著作は、書肆ユリイカ、伊達得夫の評伝『われ発見せり』、第一書房、長谷川巳 之吉を描いた『美酒と革嚢』と読んできたが、今回は書評を書くので、読むのにも力が入る。 CDを…

みすず書房「大人の本棚」

Lマガジンの連載コラムは、みすず書房の「大人の本棚」シリーズの素晴らしさについて書くことに決める。雑誌『みすず』の読書アンケート号も見たいので、三月書房に行くことにした。宍戸さんと少し話す。久しぶりだったので、棚の隅々まで見てまわる。すで…

京都町歩き

烏丸六角のY新聞社に11時に入り、出たのは13時30分ごろ。六角通りを歩いて河原町通りに出る。ちらし鉄火を食べたあと、歩きまわる。Lマガジンのコラムに何を書こうかと考えながら歩いた。途中、大学堂書店で、渡辺一夫の『泰平逸民独語』(大修館書…

彰考書院版サド選集が50円

水明洞、中井書房、尚学堂とまわり、京阪書房の店内箱の前。私はこの箱の中が好きだ。マルキ・ド・サド選集3ゾロエ、(彰考書院版澁澤龍彦訳)が何と50円。江戸川乱歩編の『推理教室』もカバーなしだが、50円。文庫の方が高かった。正宗白鳥『今年の秋…