古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ポエム・ライブラリイといえば…

 今日もたくさん古本を買ったが、それを自慢げに書いていいものかどうか。
 同じことの繰り返し。買っている本はちがうけどね。今日はマルギンの日だった。前に「マルギンって何ですか」と聞かれたことがあるが、簡単にいえば、隔週月曜日、スーパーの前に古本が並ぶのである。プロも来るぐらいで、まとめてひと山買う人もいる。
 昼ごろに顔を出すと、結構この前とはちがう本が並んでいた。
 長谷川四郎『ボートの三人』(河出書房新社)、松浦寿輝『もののたわむれ』(新書館)、庄野潤三『庭のつるばら』、新野新『笑ほど素敵な商売はない』(神戸新聞出版センター)、山田風太郎『人間臨終図鑑』2、『江戸川乱歩』(ちくま日本文学全集)、『ポケットの本 机の本』、『獅子座の女シャネル』
などを選び、荷物になるので家に戻ることにする。自転車で3分ぐらいなので楽だ。
 今日は梅田の旭屋書店に用事があるので、古本屋をからめたルートを考える。
久しぶりに千林に行くことにする。それで谷町線で東梅田に出て旭屋、萬字屋書店にも行ける。
 千林のブックオフで。石原郁子『アントニオーニの誘惑』(リュミエール叢書)、中村健之介『ドストエフスキー人物事典』、ジル・ドウルーズ『記号と事件』、ジャン・ボードリヤール『誘惑の戦略』、フレドリック・ジェイムソン『言語の牢獄』。
 萬字屋書店で、創元社ポエム・ライブラリイ、『丸山薫詩集』を買う。カバーが無いのが残念だったが、新書サイズ、田宮虎彦編集解説の詩集。同じシリーズで谷川俊太郎、村野四郎は出たのだけれど、広告にある北園克衛詩集は出たのかどうか。今日買った、丸山薫詩集の装幀は花森安治だけど、シリーズ全部そうなのだろうか。
 こんなこと書いても褒めてくれる人はいないと思うが、今日買った本は全部100円(105円)だった。