古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

千林でお好み焼き食べる

zenkoh2008-03-12

 朝、工作舎Iさんからの電話。いよいよという感じだ。
 テンションあがり、思いついたのは「よし千林の古本屋へ行こう」ということだった。
 いつもより早く家を出た。自転車をこぎながら、やっぱり水明洞にしとこうかと一瞬考えたが予定どおり京阪特急に乗る。今日はそのまま千林に行くつもりだったのだが、つい三条で降りてしまう。もうくせになっているのだ。しまったと思ったが、しまったのは扉だった。
 ブックオフで。
 『yomyom』6、300円。これは売れるだろうという内容だ。売れる雑誌研究のため購入する。
 朝吹亮二詩集『OPUS』、思潮社、200円。
 今江祥智『私の寄港地』、原生林、宇野亜喜良の挿画入り、200円。
 大島博光『アラゴン』『エリュアール』、新日本新書、各105円。
 これから千林なのに、結構買ってしまった。
 電車では、『シャーロック・ホームズの思い出」やら、色々読む。延原謙訳は名文。延原謙がただものでないのは、解説を読めばわかる。昔は何気なく読んでいて、それはそれでいいんだが、今回読み返していて、この延原謙に興味をもった。ちょっと調べてみよう。
 千林ではまずお好み焼きを食べる。それから裏道を通って、ブックオフ
 春名徹『にっぽん音吉漂流記』、中公文庫、105円。
 山口書店で、
 久保田万太郎『水の匂』、昭和17年、武蔵書房、裸本、3000部発行、伊藤熹朔装幀、今すぐ読んで下さいといった本になっている。
 『龍膽寺雄全集』9、裸本、300円。
 楠書店で、
 広津和郎『若き日』、昭和18年、報告社、裸本、100円。
 川端書店で、
 春山行夫『万国博』、昭和42年、グリーンベルトシリーズの一冊、100円。これは新書サイズ。博覧会の歴史、展覧会のはじまり、イギリスの博覧会、博覧会的なエピソード、
 19、20世紀の万国博、…など面白そうな内容だ。あまり見ない本です。
 全く自慢にならないが、川端で買ったのは25年ぶりぐらいだ。おっちゃんも私が買ったのでビックリしていた。
 尚文堂で、
 小野松二、横堀富雄訳のジェイムズ・ジョイス『若き日の藝術家の肖像』、500円。