古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

こんなことばかり書いてる日記ってナンダロウ

 今日はたくさん売れた、と思える日でした。
 ただ、こんなことばかり書いている日記ってナンダロウ、とも思う日でした。
 本のこととか書きたいことはあるのだが、やっぱりその日に強く印象に残ったことといえば、来てくれたお客さんなんですよ。これはお店をやってる人にはわかってもらえるでしょう。
 売れた本でいうと、鏑木清方の『こしかたの記』『続こしかたの記』という渋い文庫が売れました。生島遼一のエッセイ集、吉田健一の『本が語ってくれること』、山口昌男『本の神話学』、金井美恵子井伏鱒二種村季弘黒澤明についての本、などなどです。
 高校からの友人、白石が家族で来てくれる。レンコン中西の話などする。ぼくの教え子の良輔くんの運転で来てくれた。一年前は塾で教えていたんだなあ。
ずっとずっと前のことのようだ。この時期、毎年受験、卒業で大変だったなあ。
 山口くんが、ラテンジャズのCDをプレゼントしてくれる。このブログを読んでくれているのか、「ちょっと元気になってもらおうと思って」という言葉ももらった。ズートも参加してる、ごきげんな音楽だった。
 梶井基次郎の『檸檬』を買ってくれた若い女性はまっこと可愛かった。
 岡崎の弟、しーちゃんも来てくれた。演芸関係の本を中心にたくさん買ってくれた。いろいろ話せてよかった。また木屋町のバー「ディランセカンド」に遊びに行きたくなった。木曜日にはしーちゃんが入ってるので、また近いうちに行こう。安く飲めるし雰囲気もいい、ゆったりできる。
 サンポマガジンの西川由季子さんとデコさんがいっしょに。迷いながらたどり着いたという。どうやら、西川、デコ、善行というのは同じくらいの方向音痴だな。もしかすると、僕の方がまだ、ま…かも。
 今日はまたうれしい電話がありました。前に善行堂に来てくれた岡山の人からで、本を送ってくれるとのこと。中央公論の文章を読んで下さった方で、こうなるとやはり中央公論、凄い雑誌ですよ。読んだよ、って声をかけてくださることがホントに多いです。オーストラリアからも手紙もらったし。今年も何か書かせてください、そう思いました、終り。