石神井さんから、リンゲルナッツ『運河の岸辺』、昭和16年、第一書房。
ぼくは、第一書房の本なら、豪華な本より、こちらを好む。
函から抜き出すとき、ちょっとドキドキした。どんな装幀なんだろうと。この本はどうやらたくさんの異装本があるようだ。余った紙を使ったのだろうか。ぼくの持っていたのは、マーブル。マーブルにもちがいがあるのだろう。今回もなかなか渋い。1800部も出ているというのに、あまり見ないのは個人で数種持っていて手放さないからではないか。私の持っていた方は見返しが無いのだと思っていたが、よく調べてみると、ちがうところに使ってたということもわかった。こんな呑気なことを調べているヒマはないはずだが、これが結構おもしろい。
内堀さんは、メモに、こんな楽しい仕事ないですよ!と書いてくださった。
さて、わたしのリンゲルナッツはこんな顔です。