古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

Book Japan

 書評書いたのがアップされました。
http://www.bookjapan.jp/search/review/200812/yamamoto_yoshiyuki_01/review.html
 萩原葉子『父・萩原朔太郎』、広津桃子『父 広津和郎』、どちらも繰り返し読んで飽きることのない名作だ。ぼくは中公文庫で読み返すことが多い。中公文庫の特集、もう一度やりたいなあ。
 古本屋さんで、昭和9年の『中央公論』を何冊かチェックすると、佐野繁次郎の文章があった。古い『中央公論』は、古本屋さんに積んであっても、取ってみることあまりない。というのは、表紙に魅力がないからかも。毎号同じようなので楽しくない。でも内容はもちろんすばらしく、ぼくなど文学芸術以外には興味ないが、小説などもいいのが載ってる。
 佐野繁次郎のエッセイは、「大つごもりと丁稚」という結構長めもの。原稿用紙10枚ぐらいか。佐野のエッセイ集、どこかで出さないかなあ。
 三上於菟吉『清川八郎』上、昭和5年、先進社、も100円で買う。こういう小型本が好きだ。
 口絵挿絵は、齋藤五百枝。この本カバーがあったのだろう。