古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今年も皆勤賞

 次号の「古本ナウ」の原稿を書き始めるが、思うようにいかず、気持ちがしょぼんとなる。
 ウイスキーを飲みながら、知恩寺で買った本にパラフィンをかけたり、汚れを拭いたりする。手の作業をするのがいい。
 今年の知恩寺、例年の5分の1ぐらいしか買えなかった。
 今日も3冊だけ。海野弘『雀はなぜ舌を切られたか』、『ブレヒト青春日記』、永瀬清子『かく逢った』。
 それぞれいい本で不満ないのだが、持ってる本なので喜びが薄くなる。
 昨日買ったのは何だったっけ。
 佐藤春夫支那短篇集『玉簪花 』、大正12年、新潮社、500円とか、湯淺半月『書畫贋物語』、大正8年、4版、二松堂書店、500円など。
 昨日、アトリエ箱庭さんで、サンポマガジンの西川さんと偶然出会った。西川さんはよく散歩している。次号のことなどを聞く。なるべく早く出してほしいものだ。
 アトリエ箱庭の前の部屋が空いているという。家賃も高くないので借りたいなと思った。本の置き場所のこともあり適当な部屋を探している。ここなら、古本屋も出来そうだ。2、3人で借りるともっと借りやすい。
 大江橋の天牛堺に岡崎と。1300円均一の日だった。ふたりで、「うーん」と唸る。