ぶらぶら歩いて考えごとをする。
ビヤントでビーフカレー中辛を食べて水明洞へ。
店頭の箱の中から、
武蔵冠者『水戸黄門巡遊記』、昭和26年、皆書房、しのぶ文庫。
店内の100円均一棚から、
『第五粋人酔筆』、これはつい買ってしまうシリーズ。よくできている。
矢野目源一、宮尾しげを、石黒敬七、丸木砂土などなどと豪華メンバー。
岸本水府『人間手帖』昭和30年、番傘川柳文庫。
これにはちょっとドキッとした。
著者自装本だけどいいセンスだと思う。短い随筆集。ちょうど田辺聖子『道頓堀の雨に別れて以来なり』を読もうとしていたところ。
帰りの車中から田辺聖子、読み始める。巧みな展開。
十返肇『現代文壇人群像』、昭和31年、六月社。
これもうれしい。さすが文壇通と言われた十返肇、面白そう。「二刀流作家なで斬り」「ユーモア作家を解剖する」「推理作家御用」「私小説家の私」などなど。
「翻訳地区を探る」では、神西清や原久一郎や山内義雄の名もある。宮地嘉六も取り上げられ、うれしい。
小林秀雄『無常といふ事』、昭和21年、3000部、創元社。
文庫や全集ではなく、こういう本で読みたいと思っていた。買って読んだことがありそうにも思うが、忘れたということはそういうことは無かったということでもあるか。
河上敬子『女だけの部屋』、昭和31年、四季社。
知恩寺皆勤のあいだにいい本がたまっていた。
知恩寺が終われば古本シーズンも終わりだと感じるのだが、本当は年中古本シーズンなのだ。