11日、下鴨初日。
目が覚めて時計を見たら、9時10分。
下鴨は自転車で15分ぐらい。ただ、100円均一コーナーは北の端なので、その分を考えなければならない。
飛び起きた。
いつものようにコンビニでミネラルウオーター。今年は2本買う。ハンカチがおまけに付いていた。これが結構役に立った。
下鴨に着き、歩いて行くと、岡崎と林さんと松岡さんが。話ながら100均の方へ向かった。
カバーを持ち上げ始まったが今年は最前列に入れた。ただ200人ぐらいの人が群がっているので、暑さも極まり汗がしたたり落ちる。
すぐ10冊ぐらい抱えたが、腕の汗で本が濡れる。だからとりあえず、買って袋に入れてもらう。
特別な一冊はなかったが、それぞれいい本たちなので満足だ。
何回、長椅子に座って休憩したことだろう。でもそのとき、たくさんの人に声をかけて頂き、うれしかった。
12時30分に本部前に集合して、15名で、スムースランチ。
はじめての方も来て下さって、いろいろ話しながら食べる。林さんとは湯川さんのことを。
Tさんから、「山本さんの本の中では、『古本泣き笑い日記』が一番好きだ」という意味のことを言われる。「続編をまとめてほしい」とも。
がんばってみようか、と思った。Tさんありがとう。
ちょっと休憩したこともあって、また古本をみてまわる。
今年一番は、吉村大観堂か。
荷物も重くなってきたので、家に戻る。シャワーを浴びて横になると寝てしまっていた。
夕方、岡崎とジャズ喫茶「YAMATOYA」で待ち合わせ。
マスターに「Sanpo magazine」を渡す。
店を出て、水明洞に二人で入る。ほんとによく古本屋に入るおっさん二人。
『定本草野天平全詩集』、100円を買った。
尚文堂にも入る。
☆『酒の本棚』、昭和51年非売品、サントリー株式会社、200円。
いつものようにお好み焼きを食べて、ディランセカンドに向かう。
とりあえず、買った本をメモしておこう。今日は100円均一ばっかり。
今東光『青春の自画像』、昭和50年。サンケイノベルズ、佐野繁次郎装幀、100円。
武田泰淳『目まいのする散歩』、昭和51年初版、中央公論社、、司修装幀、100円。
伊藤永之介『雪日記』、昭和21年、新紀元社、太田三郎装幀、100円。
耕治人『天井から降る哀しい音』、1987年、第4版、講談社、中川一政装幀、100円。
☆永瀬清子『彩りの雲』、短章集4、1984年、思潮社、谷川俊太郎装幀、100円。
外村繁『阿佐ヶ谷日記』、1962年、3刷、新潮社、100円。
☆日影丈吉『名探偵WHOSWHO』、昭和52年、朝日新聞社、和田誠装幀、100円。
ジェームズ・マクファースン『叫び声』、1971年、河出書房新社、今日の海外小説、カバーフォト加納典明、田中一光装幀、100円。
☆中村昌義『静かな日』、昭和52年、河出書房新社、100円。
古井由吉『栖』、1979年、平凡社、100円。
古井由吉『女たちの家』、昭和52年、中央公論社、100円。
☆『中野重治選集』(全)、昭和25年、河出書房、100円。
草野心平『雑雑雑雑』、昭和51年、番町書房、100円。
古山高麗雄『風景のない旅』、昭和48年、和田誠装幀、100円。
『堀田善衛集』、昭和28年、河出書房、100円。
『セザンヌの手紙』、100円。
『日本詩集』第三集、1958年、100円。
澁川玄耳『文字及書道』、100円。
井上光晴『小説入門』、100円。
井上光晴『飢える故郷』、100円。
井上光晴『小屋』、100円。
熊王徳平『虎と狼』、100円。
12日、二日目。
100均の追加を期待して10時過ぎに100均の前。
追加の匂いがなかったので、今日はゆっくり他の店をまわることにする。
ジュンク堂のかわいいKさんも、ゆっくりと本を見ていた。
若い女性が毎年増えている感じだ。
買った本のメモ。
☆松崎天民の「女八人」「淪落の女」。これは中央公論の連載を切り取り、簡単に綴じたもの。3冊500円。
これは、今までのところ、一番うれしい買い物。大正初期のころのものか。調べてみるのが楽しみだ。こんな貴重なものが混じっているんだからなあ。本当に古本っていいですね。
☆小山内薫『東京の消印』、昭和24年、創元社百花文庫、3冊500円。これも嬉しい一冊。小説集。
清岡卓行『桜の落葉』、昭和55年、毎日新聞社、3冊500円。これはエッセイ集。
森田たま『石狩少女』、昭和15年、重版、実業之日本社、3冊500円。
金子光晴『西ひがし』、昭和49年、中央公論社、3冊500円。
☆ジョルジュ・ベルナノス『少女ムーシェット』、1971年、晶文社、ブックデザイン、中島かほる、3冊500円。
辻邦生『森有正』、1980年、筑摩、3冊500円。
クレーグ・ライス『素晴しき犯罪』、昭和25年、新樹社ぶらっく選書11、3冊500円。
☆正宗白鳥『一つの秘密』、昭和37年、新潮社、3冊500円。
大江健三郎『叫び声』、昭和45年、講談社、100円。
『三田文学名作選』、100円。
デュラス『静かな生活』、白井浩司訳、100円。
☆大山定一『ドイツをあるく』、2004年、知道出版、300部、3冊500円。
田村隆一詩集『新年の手紙』、3冊500円。