昨日、水明洞に寄ると、100円棚に、ずらーっと、武田麟太郎全集が並んでいた。
ということは、六興出版社版。16巻の予定だったが、出たのは13冊だったか。
すでにかなり買っていたし、そのあとジュンク堂にいく予定だったので、エッセイの巻2冊だけ買ったのだった。全部買って一度家に戻ることや、置いといてもらおうか、などとしばらく考えていたが、結局あきらめたのだった。
それがやっぱり気になって、あとでたっぷり後悔した。状態も悪くなかったし全巻揃っては、なかなか買えないのだから。
今日、いつもより早く家を出て水明洞に向かった。
棚を見てがっかりするだろうと思ったが、助かった、ありましたありました。
きょうは迷うことなく、残りの11冊をまとめて買った。
武田麟太郎全集は、浦西和彦解説の復刻が出ている(日本図書センター)が、ぼくは、この六興出版版全集の方がいい。地味なカバーではあるが、味わい深い。装幀者は、佐藤泰治。ああ、あの、「オートバイに乗った画家」(帰りたい風景)なのだ。
重たい荷物を持ちながら、歩いて、三条駅に向かうが、気持ちは満足いっぱいだった。でも反省も忘れなかった。これは昨日どんなことがあったとしても買うべきだったのだ。
荷物はあったが、元気をもらったので、勢いをつけて、枚方のブックオフに寄る。
単行本を4冊選んで買う。
浅井愼平の識語署名入りの小説があり一応買ったが、面白いかどうかわからない。