古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

歩いて水明洞の方へ

zenkoh2008-01-13

 エルビン・ジョーンズ参加のローランド・カークを聴きながら書いている。ピアノは、ジャッキー・バイヤード、ベースはリチャード・デイビス
 宅急便で本を送ったあと、ガケに開高本を取りに行き、ぶらぶら散歩する。ぶらぶらといっても足が向く先はきまっている。
 水明洞の前の箱のなかから、一冊、椎名麟三『自由を索めて』(昭和24年再版、近代文庫社)100円、を買う。エッセイ集。
 横の中井書房にも寄る。その隣を見ると店内改装中だった。よくみると水明洞のおっちゃんが本を並べているではないか。
 中井書房の両横が水明洞になるのだろうか。入って聞いてみようと思ったが「焦らない焦らない」という声が聞こえたのでやめておく。
 二条通りから、寺町に入ったが、尚学堂は休みだった。中古ジャズCDショップに寄る。トミー・フラナガンがモンクの作品を演奏しているのがあったが、買えなかった。
 京阪書房の前の台を見てから、ブックオフ三条店へ。日曜日はさすがに人が多い。
 最近、個人全集がよく入荷している。露伴全集の附録号が200円だったので、迷わず手に持つ。他の号は500円なのにこの号は、200円だった。
 月報抄、同時代批評、参考文献が収められている。谷沢永一、肥田耕三、浦西和彦、編集である。
 福間健二詩集『きみたちは美人だ』、200円。堀口大學訳『デスノス詩集』、200円。
 現代詩手帖、臨時増刊号『北村太郎』、200円。これは欲しかったもの。うれしい。一冊まるごと北村太郎。そういえば、北村太郎の絶筆『センチメンタルジャーニー ある詩人の生涯』は、草思社から出たのだったなあ。この本は高くなるかもね。
 ナボコフ『賜物』(福武文庫)上、105円。下はないだろうかと色々探すが、見つからない。これは結構人気ある文庫で、上下で3000円ぐらいはするだろう。上だけでも105円なら買っとかないとね。上や下だけでも買うというのは、ぼけ防止にもなる。きっと上を持っているのか下を持っているのか、忘れてしまうが、覚えておこうとするので、その気持ちが大事だということ。いったい何を書いているのだろう、わからなくなってきた。