古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ちょっと好きだった

 岡崎の日記を読むと、詳しくはぼくの日記で、みたいなことを書いていたが、同窓会のことですよ、あれは詳しくは書けないな。それより気になったのは、ちょっと好きだった子と話せたのはよかった、というところ。それはいい話だなあ、いくつになってもあるんですよ、あのゆらゆらと燃える炎が。岡崎の日記は同級生も読んでいるから、「あれ、私のことかも」とか「きっとあのときのことでは」とか思っているのではないか。それやったら言わせてもらうが、私も目のあった子の中にちょっと好きな子がいました。このちょっと、というのもいい。ここまで書いてきてこんなアホな文章は消すしかないか、と思うが、せっかく書いたのでもったいないとも思う。人間いくつになっても恋心をもちたいものですね、そんな締めでどうだろうか。