古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

美を求める心

zenkoh2007-06-21

 今日届いた、小林秀雄の『美を求める心』は、生誕百年記念展の図録で、前から欲しかったもの。カラーの図版がきれいだ。         
 あーす書房の先で、「びわこのなまず」先生とすれちがう。それにしてもよく古本屋を回っておられる。
 吉岡書店の店頭にさしかかると、ちょっといつもとちがった匂いが。自転車を降りて平台を見るとやっぱり昨日とはちがう本が並んでいる。先に見ていた人の手もとを見ると、『天野忠詩集』である。あの例の分厚い函入りの本だ。一歩遅かった。おそらく、その抱え方から見て、1000円ぐらいだと思う。台に戻すかもと思い、ちらちら横目で見ながら本を探す。残念ながら、さっさと店内に入りレジの方に。その精算の速いこと。そのことでも1000円だったことがわかる。もしかして500円玉か。
 黒瀬勝巳詩集『ラムネの日から』、持っているが買っておく。外市かガケに出そう。サンリオ文庫、ヘレーン・ハンフ『ニューヨーク、ニューヨーク』も持っているが買う。あの名作『チャリング・クロス街84番地』のヘレーン・ハンフのニューヨーク案内。
 京橋のCDショップで、エリック・ドルフィーの新譜を探すが、まだのようだった。ミンガスとのライブ録音が見つかったらしい。
 仕事帰りのコミックショック。2割引きになっていたので、志賀浩二『古本屋残酷物語』を買う。500円券も使ったので、340円払った。読書は漱石の『門』。次は『明暗』にしようか。