古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今日は、火曜日ですが、営業いたします。
明日も営業することになりました。
25日(木)は休ませていただきます。
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今、アメリカに住んでいて、年に一度ぐらい日本に帰ってくる女性からメールが届きました。このまえ善行堂にも寄ってくださって、洲之内徹の本とか『古本頭』などを買っていただいたのでした。アメリカに渡りました、『古本頭』が。少部数の本ですが、いろんな所に行っていることでしょう。「一書畏るべし」
そのとき、アメリカの古本屋のはなしになり、またメールでいろいろ教えて下さいねと言っておいたのだ。このブログもアメリカで読んで下さっていると聞きうれしかった。今度のメールでは、『古本頭』のことや、岡崎武志との共著『新・文學入門』をバイブルのように読んでいる、などと書いてくださいました。ぼくもときどき読み返しますが、『新・文學入門』は、面白いです。もう自分で褒めておきます。岡崎と一緒に一冊の本を出せたなんて、今考えても、凄いことでした。若い頃、いっしょに古本屋をまわったり、ジャズ喫茶に入ったり、スローターハウスで中古レコードを買ったり、下宿で飲んだり、その頃自分たちの本が出るなんて夢にも思わなかったなあ。ぼくは、「ブラケット」のときも「ARE」のときもあまり書けなかった。書きたいとは思っても書けなかった。なぜなんだろう、と不思議に思うほど書けなかった。私がはじめて書いた書けたと思ったのは、「中野重治の手紙」だった。これは徹夜して書いた。原稿用紙に鉛筆で書いたのではなかったか。でもそれでもそのあとまた書けなかった。
『新・文學入門』を繰り返し読んでくださっている人がいると知り、感傷的な気持ちになりました。
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そのアメリカからのメールに返事を送ったのですが、戻って来て送れないですね。どうしてでしょう。
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