古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

野呂邦暢『夕暮の緑の光』

 みすず書房もやってくれました。
 『夕暮の緑の光』か。もう題名で読むまえのこころがスタンバイ。
 さて岡崎武志はどの作品を入れたか入れなかったか。解説も含めて楽しみにしている。
 これはみなさん買うでしょう読むでしょう。
 特別な場所で特別な時間をつくって読みたいな。私は鴨川の土手に座って読むのが好きだ。本を読んでいるときは場所が消えていて、本から目を離すと川の流れに気持ちがもどり、何ともいえない気持ちになれる。いい文章を読んでいるときは何もかも消えますよね。
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 紙の本が消える!なんて文章を読み、そんなことあるわけないやろ、と思い、気合いが入っていたのか、
 高い高い本をネットで注文してしまう。支払いがなければ届くのが楽しみなのだが。
 本当に紙の本が消えるのか。今のうちに気になる本はどんどん買っておきましょう。
 今、横光利一の『花花』を手に持っている。
 校正は、石塚友二と岡村政司。
 装幀は、岩本柯青。
 製本は、中村重義。
 刊行者は、岩本和三郎
 このように、いろんな人が係って一冊の見事な本になっている。そこのところがたまらなくいいではないか。
 『花花』を手に持って、そんなことを考えました。
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 善行堂、一周年(7月5日)を記念して、「善行堂絵はがき」をつくろうと思います。
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 マグナス・ヨルト・トリオのライブが京都であることを、
 ジャズの専門店ミムラさんのブログhttp://jazzmimura.blog18.fc2.com/で知る。
 5月13日(木)か、何とかして行きたいな。
 ディランセカンドにも行きたいし。  
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 京都国立近代美術館で、「マイ・フェイバリットーとある美術の検索目録」をみて、府立図書館で一冊借りて、水明洞と中井さんと10万トンで古本を 買って、コムデギャルソンで長袖Tシャツを取り寄せてもらい、牛丼を食べて、ブックファーストジュンク堂に寄って、ブックオフで文庫をたくさん 買って帰って来ました。牛丼屋さんに入ったら、京都で有名なラーメン屋さんの社長がいたので驚く。天下なんとかですよ。関西ではコマーシャルでよ く出てますね。話しかけようとは思いませんでした。
 それにしても、疲れがたまっているのですが、元気だなあと思う。
 たまには家でじっとしとけばいいのに。
 今夜はサンポマガジンの別冊の仕事。アピエの連載の文章も締め切りが迫ってきました。
 どこかでまた書評書きたいなあ。
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 夏葉社さんに『レンブラントの帽子』の注文を出しました。
 予約受け付けていますので、どんどんお願いします。
 メールででも予約受け付けますよ。
 送るのも慣れて来ました。
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 今日買った本は、14冊です。
 こうして、いろいろ買えるのって楽しいですね。
 一番の買い物は、
 神尾光子歌集『夕櫻』、昭和4年、籾山書店。
 当たり前のことを言わせてもらうと、さすがに籾山書店の本はいいです。
 歌だけを見て買いましたが、今見ると、与謝野晶子の「序に代えて」、茅野雅子「序」、堀口大學の「跋」が入っている。
 こんなことを言うと、なんなんですが、歌集とか句集とか詩集の、推薦のことばはおざなりなものが多いように思う。
 でもこの歌集のものはそうでない。
 歌集も善行堂にいいのを集めていきたい。
 海野弘の『モダン・シティふたたび』。これは安くあったら必ず買う本ですね。何冊も売りました。1920年代の大阪へ、という副題が付いています。
 寺山修司の映画エッセイ『地球をしばらく止めてくれ ぼくはゆっくり映画を観たい』、角川文庫、これも何冊も何冊も買ってきました。
 善行堂、映画の本もよく売れています。映画の本も、売って下さい。
 中公文庫の日野啓三も買いました。学術文庫の上田三四二『無為について』。