ロシナンテさんに、スムース創刊号を、お見せする。三月書房、宍戸恭一さんへのインタビューに興味をもっていただいたみたい。
ロシナンテさんは毎月一回、二十日過ぎの日曜日に来てくださる。ありがたいです。
話していると、三月書房崇拝者山口くんが。そして、もう一人、はじめてのお客さんも。
ロシナンテさんがお帰りになり、三人でいろいろ話す。
話しているうち、はじめてのお客さんのことが気になりだし、こんなことは言ったことないと思うが。
「もしよかったら、名刺か何かもらえますか」と。
名刺をいただいてびっくり、千野帽子さんだった。
うわあ、さっき、千野さんだと知らないで、「何かお書きにはならないのですか」なんて言ってしまった。
山口くんなんか、千野さんが善行堂で買った本を、どれどれと袋から出してみて、
「いい本買ってますね」と言っていた。これは入門するまえに破門ですよ。
千野さんが私の本を読んでくださってるのがうれしかった。
『新・文学入門』もほめてもらいました。『関西赤貧古本道』の書評も書いてくださったとも。そういえば思い出しました。
千野さんが野呂邦暢を激賞してくれたのもうれしかった。
三谷兄妹も来てくれた。お兄ちゃんは初めて来てくれた。今春から高校の先生。よかったよかった。彼には書く方も期待している。
妹は荒川洋治を買ってくれた。
ご近所さんの加藤さんが、ダンボール7箱の本を車で持ってきてくれる。善行堂、本だらけです。
雑誌の「太陽」がたくさんありました。そうそう善行堂の最初の宅買いは、「芸術新潮」190冊でしたが、売ってくれた人が今日様子を見に来てくださいました。これもうれしかった。「どうですか、芸術新潮」という感じでした。「あの日、腰とか腕とか、大丈夫でしたか」とも。まだ絵の本が残っているそうで、また近々買い取りに行きたいですねえ。
洲之内徹ファンの方は喜んでください。『洲之内徹小説全集』の特装版が、入荷しました。これは200部限定。寺田政明のオリジナル版画も二葉付いてます。200部の内、二セット、善行堂にあるのですから、すごいですよ。この一セットはどこよりも安く売りたいと思います。といっても、200部限定の特装本なので、それなりの値段は仕方ないでしょう。買い取ったわけですから。でもとにかく、どの古本屋よりやすく売りたいですので、持ってない人は声をかけてください。