近松秋江の『黒髪』や辰野隆や中野重治を買ってくださった人が、「いい本あるなあ」と言ってくださる。そういうときはうれしくて、そうでしょうそうでしょうという気持ちになれる。私の方が「いい本買うなあ」と言いたかった。
ヒマなときは、大丈夫かいなと、棚を見つめることがある。それはよくある。
今日は、お客さんのいないとき、ここが他の人の店だとして、自分なら何を買うだろうと考えてみた。そしたら本当に買いたくなってしまった。
奥の棚から、永井龍男や宮城道雄も売れました。
兵庫県の高砂から来てくださった方といろいろ話す。素敵なカレンダーをいただく。
彷書月刊も読んでくださったとのことでした。ありがたいです。
ご近所の加藤さん、「クレア・トラベラー」を買ったと、寄ってくれる。「クレア・トラベラー」、いい出来です。善行堂では稲垣足穂を買ってくれる。
店を閉め、「てっぺん」でラーメン食べる。
その帰り、銀林堂でコピーする。古本も見て、佐多稲子『夏の栞』と『巻頭随筆』４を買う。『夏の栞』の副題は、中野重治をおくる。もちろん何回も読んでいるが、また読みたくなった。香月泰男のカバーも最高。
