古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

書きたいことがたくさん

 だいぶ落ち着いて来た。こうしたいああしたいと思うようになってきた。
 本が読めるようになったのもうれしい。本を読んでもいい仕事なのだ。そういう意味ではもっと早く始めてもよかったか。
 仕事にすることで、本への愛着が無くなるのだろうか、と心配していたが、今のところ、そんなことない。
 今日は、『第一書房自由日紀』を机の上に置き、しかし豪華でよくできた本だなあ、と触りまくっていた。
 昭和3年、総革に金で装飾が。当時、定価が3円なんだから、相当高かったんだ。
 最初数ページ、日記が書いてあるが、これは売らずに、何かノートとして使おう。
 昨日、小林信彦の『エルヴィスが死んだ』が売れた。6000円。これを高いと思う人もいるだろうし、安いと思う人もいる。
 ぼくは、こんなもんだろう、と内容なども考え、付けた。できるだけ安く売りたいが、それで店がやっていけなくなると困る。
 むずかしいのだ、値付けが。
 ジャズもガンガン鳴らしています。だんだん音が大きくなってきていると思う。
 今日はジャズの本も売れたなあ。
 それとぼくの本もよく売れる。今日も『関西赤貧古本道』が2冊売れた。『古本泣き笑い日記』は、もうあと数冊しか残っていない。
 品切れなので、手元に無くなれば、困ってしまう。部数が少ないので探しにくいだろうなあ。
 ぼくのこと知らない人も多く(当たり前)、実はこんな本もだしてるんです、なんて言うと、買って下さるのだ。