古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ゆっくり、勧業館へ

zenkoh2009-05-01

 ちょっと用事があったので白川通りを北上すると、金曜日なのに上海ラヂオ。あれ上海ラヂオマルギン前は月曜日なのだが。
 素通りできずに自転車を降りる。
 開高健の『新しい天体』、昭和49年、初版、帯、潮出版社、100円がうれしかった。文庫も4冊ほど買う。
 子子子ちゃんと会う。前からいっしょに古本屋さんまわろう、と言ってるのだがなかなかまわれない。
 用事をすませ、勧業館へ。
 12時前、入ろうとしたところで、扉野くんとびわこのなまず先生。すこし立ち話。
 生島遼一『春夏秋冬』、冬樹社、500円。これは函が欲しかった。
 犬塚堯『折り折りの魔』、1979年、紫陽社、500円。
 いろんな人に会い挨拶する。
 ちょっと相談したいこともあったので、林さんを探すが、見つからない。知らない人に説明すると、それぐらい会場は広いのですよ。
 欲しい本は何冊もあったけど、我慢する。手に持ってぐるぐる回ったが結局、元にもどしてしまった。『古本泣き笑い日記』も1000円で見つけた。もう品切れになってしまったので、買っておこうと思ったが、もし他の人が買ってくれるならその方がいいので残しておく。最終日に残っていたら買っておこう。確か、ヨドニカさんだった。『少々自慢、この一冊』もあったので横に並べておいた。
 会場を出て、細見美術館地下のレストランでランチ。開高の『新しい天体』は文庫にもなっているし、単行本も版を重ねていて、特に珍しい本ではないのだが、今日買った一冊は味わい深い。なぜだろう。今まで、手に取ったことはあるが、文庫でいいや、と思ったものである。状態によるのか初版の重みか。近々読み返そう。確か、日本全国食べまくり、という小説だった。