古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

自分でもおかしいと思う

zenkoh2009-02-01

 ジャズを聴きまくる。
 いろいろ聴いたが、結局、「ジ・アメイジングバド・パウエル」に。
 いったいどうしたのだろう。
 『移動祝祭日』を読み終えその余韻を楽しみながらごろっと寝転んでいた。ジャズはずっと激しく流れている。
 しばらくそのまま聴いていてふと横の積んである本をみると、生島遼一の『春夏秋冬』が底の方で苦しそうだった。
 取り出して読み出すと、最初の一文が、
 ーーー文学文学といって一生をすごしたことになる。ーーーー
 いいなあ。
 横光利一のことや、本棚のことなど読んでいると、今日も家でゆっくりしようと思っていたのだが、やっぱり古本屋に行きたくなった。
 また寒くなりやがった、などと独り言をいいながら自転車をこぐ。
 水明洞で。
 夏目漱石『切抜帖より』、明治44年、初版、春陽堂、小型本。
 傷んでいるがそんなの平気。
 表紙が無かったとしても買っていただろう。
 ブックオフにも寄って、
 図録『バルチュス展』。バルチュスも好きな画家。
 帰り、たこ焼きを買う。
 8個600円。比べたらあかん比べたらと独り言をいいながら自転車こいだ。
 明治44年の漱石本とたこ焼き一個、比べたらあかん。