古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ウェッジ文庫

zenkoh2008-08-23

 いつものように京橋の紀伊國屋書店に寄ると、大原富枝の『彼もまた神の愛でし子か』が並んでいた。
 「群像」掲載時に読んではいるが、文庫に入るとは、と驚き購入する。買うでしょうこれは。
 単行本の値段が高くなり、そういえば見ない本だな、と思っていたが、この文庫化にショックを受けている古本屋さんが多いのではないか。
 それにしてもウェッジ文庫は凄い。きっと古本通の編集者がいるのだろう。発刊リストを見るとわかる。今度、出して欲しい本をリストアップして送ろうかなあ。ウェッジから出して欲しい本がいっぱいある。
 この『彼もまた神の愛でし子か』は、以前読んだとき、もうひとつ評価できなかった。もう一度読んでみようと思う。
 京橋に行く電車のなかで、堀辰雄『聖家族』の復刻本を読む。この白い小さな本を読み返すのが好きだ。