古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

本日も善行堂、12時から20時までの営業です。
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今日は古本が3箱届く。もしかすると5箱になるかも。
店内は本であふれているが、本が入ってくるのは、いつでもうれしい。
いろんな人に送ってもらってるが、善行堂、受け入れますので、ひと声かけてください。
なにしろ、鹿児島まで買い取りに行った男です、私は。
昨日のこと。
最近、古い文庫がよく売れている。これでもっともっと並べられる。
売れないといくら好きな文庫でも並べにくい。
林哲夫さん、ご来店。
本の山から、こんなのあったのか、というモノ、見つける。
スムース14号について、いろいろ相談する。
若い人にがんばってもらおうということになるが、上手くいくかどうか。
中野重治全集19巻、ほぼ半分まで読む。
分厚いので読み応えあり。
今朝はズート・シムズのチョイスを聴きながら読んだ。
ズートのあとは、グールド。
このレコードも好きだ。ピアノによるワーグナーコンサート。

中野重治全集19巻を読んでいると、なつかしい文章がでてきた。
「野中の清水」
 野中の清水、それが堀辰雄だ。また彼の文学だ。巨大なダムではない。地下の闇黒をはしる下水道でもない。
しかしそれはそもそもの水だ。それは飲むことができる。手と足とをひやすことができる。傷口にそそいで洗う
ことができる。人はどうしてもそこへと立ちかえる。そこからまた出でたつ。