古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

藤田三男の編集だったのか

zenkoh2008-12-28

 浅見淵『新編 燈火頬杖』(ウェッジ文庫)を読み始める。
 目次を見てすぐ購入。カバーは、高島野十郎の「蝋燭」。
 藤田三男には、『榛地和装本』という素敵な著作がある。榛地和として装本した本についてのエッセイ集だ。
 今取り出して来たが、この本も最近見なくなった一冊だ。読み返そうっと。
 それにしても、浅見淵の全著作から藤田三男が選んだ文章は、どれもこれも興味深い。編集はこうでなくっちゃいけないと思った。
 見事な選択ぶりは、さすがである。これでウェッジ文庫のラインナップが一段と輝いた。
 藤田三男の解説もいい。浅見淵が高校教師だったときにまとめた『早稲田大学高等学院 文芸副読本』の話から始まっているが、そんな本があったのか。しっかり覚えておこう。浅見淵早稲田大学高等予科の同級に黒島伝治がいたのだったか。そういえばこれは何かで読んだことがあったか。ウェッジ文庫編集部の服部滋。この人の名もまた覚えておこう。読みながらいろいろと考える本になってる。
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今日は結局、『榛地和装本』を先に読んだ。
今日も冬期講習。今年は明日まで。中3は受験なのでだんだんみんな真剣な顔になってきた。その顔が好きだ。合格したときの顔もいいが。
そんな大切な時間の前にぼくはついブックオフに寄ってしまう。でも寄ってよかった。ぼくにとっては古本はビタミンだ。
 土門拳筑豊のこどもたち』、築地書館、300円。やっぱりこの写真いい。ジーンとくるんだよな。レイアウトは亀倉雄策
 三条駅で、サンケイスポーツと日刊スポーツを買う。
 昨日の高校ラグビーで、教え子(自慢)の白石くんが活躍したのだ。朝友人の白井から写真入りで載ってるぞと連絡が入った。
 大阪桐蔭の12番、白石くん、がんばれ。教え子(また自慢)の活躍は本当にうれしい。新聞に大きく、「神業PGを決めた」と出ていた。私もゴッドハンドと言われたこともあるけど、白石くんは神の足を持ってるのか。