古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

木村荘八の小型本

 今日も仕事休みだったので、京都のまちをぶらぶらする。今年一番の暑さのなか、どこか涼しいところに入って本でも読んでた方がよかったようにも思うが、そうしていれば買えなかっただろう本を積み上げてみたら、よかったよかったという声がどこかから聞こえてきた。
 木村荘八未来派及立体派の芸術』、大正4年3版、天弦堂、近代思潮叢書、小型本、100円。
 岸田劉生と「草土会」を結成したのがこの大正4年だった、荘八22才のころ。最初の著作かもと思い購入する。最初でなくてもいいけどね。
 100円でこんないい本が買えるのだから暑い暑い日でもがんばって出かけよう。
 ちょっと元気になって京阪書房へ。
 三四郎『坊ッちゃんの其後』、大正9年、日本書院、1000円。
 この三四郎、『それからの漱石の猫』というのも出している。
 戸板康二『京洛舞台風土記』、昭和48年、駸々堂出版、200円。