毎年12月になると、あまりあちこち動かない。コタツに入りコーヒーやビールやウイスキーを飲みながら本を読む。
それでも今日は古本屋に行き、ずっと売れ残っている本を、年の終わりに感謝の気持ちで購入する。
今日、水明洞で、そんな一冊を買った。今年一年、まずまずよく頑張ったと、自分へのプレゼント。
宮地嘉六『愛の十字街』、昭和5年、改造社、4500円。これぐらいの贅沢してもいいでしょう。
他には、
中安健堂『珍奇百話』、大正5年3版、100円。
荻野光風『図案文字集とその描き方』、昭和5年、再版、富文館、100円。
車中では、荒川洋治『読むので思う』を読む。書評書くので2回目読んでいる。
それと、漱石の『三四郎』、この本もときどき読み返す。
「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」といわれる三四郎だけど、なかなか見所のある青年だ。
寺田寅彦がモデルの野々宮さんもいいなあ。わたしは、寺田寅彦、中谷宇吉郎、このあたりの人、みんな好き。
『三四郎』は、いい言葉がいっぱいあって、電車のなかで、じーんとなった。
仕事から帰って、ビートルズばかり聴く。ディランセカンドでのライブがよかった。
「Till there was you」、これやっぱりいいな。