古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

鶉籠

zenkoh2008-01-15

 今日は最初からツイテイタ。自転車で今出川通りを西に向かっていたところ、道路に見覚えのあるものが落ちていた。拾ってみると、コミックショックのサービスカードだった。
 スタンプ6個押してあった。あと8800円買うと500円券になる。はじめ、やったあ、と思ったが、よく考えると、あまり大したことでないことに気づいた。
 吉岡書店の店頭だけみて、三条ブックオフへ。すると、あーす書房さん登場。ちょっと色々相談。
 安西水丸『エンピツ画の風景』。電車で少し読むと、最初のページに誤植があった。これは著者にとってやりきれんだろうなあ。人ごとながら冷や汗のような嫌な汗がでた。
 枚方で乗り換えて寝屋川へ。もちろん「金箔書房」。新書のところに、夏目漱石の『鶉籠』縮刷版が300円。大正14年重版。
 函もきれい。今日はもうこれでいいと思うようなそんな本だ。渋いなあこの本。「坊ちゃん」と「二百十日」と「草枕」か。
 他の本を買うと値打ちが少し下がってしまうように思い、この本だけにする。支払いをすませ店を出ようとしたとき、ゴーギャンの『ノアノア』(ちくま学芸文庫)に目が止まった。250円。
 ブックオフにも寄る。ヘミングウェイ『何を見ても何かを思いだす』、カミロ・ホセ・セラ『パスクアル・ドゥアルテの家族』、
 江戸川乱歩全集18『月と手袋』(光文社文庫)。
 急いで、京橋、ツイン21古本フェアへ。電車で開高健『屋根裏の独白』を読む。「流亡記」などは開高小説の原点なのだろう。この坂根進装幀の中央公論社版で再読できてよかった。
 水明洞500円均一にへばりつく。ここばかり40分ぐらい見ていたのではないか。欲しい本がかなりあったが一冊も買えなかった。選べなかった。買うなら5冊ぐらい欲しいし。
 明日もう一度行こうか。