古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

S洞に行くが

zenkoh2007-09-12

 由良君美の『言語文化のフロンティア』をやっと入手する。この学術文庫、見つけるのに、結構苦労した。
 「びわこのなまず」さんが、いい本たっぷり買っているので、おこぼれを狙って、予定を変更して、S洞に向かった。加能作次郎の『世の中へ』が、100円だったというんだからスゴイ。それも、大正8年の新潮社版というから、第一創作集だ。ちがう函に入っていて、ヤドカリみたいだ、と日記にあったが、ぼくも、そんな言葉を書き記したいものだ。バスで二条通りに。
 やはりいつもより、店頭の百円均一が多くでていた。まず、獅子文六『東京の悪口』、谷内六郎の装幀、新書より一回り大きなサイズ。春山行夫の『海外文學散歩』、坂本浩『國木田独歩』、藤沢桓夫『私は見た』、これは昭和23年、新潮社版だが、岡村不二の装幀が素敵。広津和郎『愛と死と』、『白鳥傑作集』4巻などを買った。
 今日はちょっと大阪で用事があったので、急いで京阪三条に。ブックオフにちょっとだけ寄る。片岡義男の『東京を記録する』(中公文庫)を105円で。
 車中で、津野海太郎『歩くひとりもの』を読む。なかなか面白い。