古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

古本を買わない日

zenkoh2007-07-10

 雨のなか、京都駅にバスで行く。ゆっくりと京阪七条駅まで歩き仕事にむかう。車中読書は、昨日買った、織田作の『朝』。嫉妬心を扱ったドラマだ。織田作は戯曲から小説に入ったのだった。
 アテネ文庫は比較的よく見るのでかなり刷ったのだろうが、もちろんそのなかには見つけにくいものがあって、数千円級のものもある。織田作の『朝』もそんな一冊か。ぼくの好きなアテネ文庫は、『岡本潤詩集』、庄司浅水『世界の古本屋』、矢内原伊作『抵抗詩人アラゴン』、湯浅年子『パリ随想』、ブルクハルト『レンブラント』、山本安英『歩いてきた道』、『わが父西田幾多郎』、『寺田寅彦』、『ケーベル先生』、『リルケ』などか。『解説総目録』もいい。
 アテネ文庫で思い出したが、ぼくの持っている、井島勉『芸術とは何か』は、ハードカバーになっているのだ。