古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

また例の生活

zenkoh2007-07-09

 マルギン前に10時過ぎにかけつけたら、もう袋いっぱいにしている、あの人がいた。思わず「早いですねえ」「早いですねえ」。うらやましい熱中ぶり。店の人に、「何時からやってるの」と聞くと、「10時からやけど、9時ごろから来て、出すのを待ってる人もいますよ」とのことだった。ああ、そこまでの元気はないなあ。でも全部100円なのでがんばりたい気持ちはあるのだが。
 買ったのは、『新潮日本文学小辞典』。ちょっと調べるのに便利だ。上林暁を引いてみると、福田宏年さんが書いている。それと名作『薔薇盗人』の読みだが、「ばらとうにん」になっている。ぼくはずっとちがう読み方をしていた。その他、『ねじめ正一詩集』、ミック・ジャクソン『穴堀り公爵』、油井正一『ジャズ・ピアノ』(新潮文庫)、山中峯太郎『敵中横断三百里』(少年倶楽部文庫)。
 今出ている『京都に住まえば…』で、古本屋さんと、喫茶店と、レストランを紹介しているのだが、なかなか評判がいい。下鴨のときよく行く「グリル生研会館」のオーナーにも喜んでいただいた。編集集団140bの大迫くんからの仕事だったが、また別の仕事のメールが届いた。今財政的大ピンチなので大助かりだ。
 いつも行く古本屋さんをパトロールする。東京に行ってる間、寝かしてあったので、いい本見つかるかもと思ったのだ。杉本秀太郎『パリの電球』、『小さん落語集上』(旺文社文庫)、織田作之助の戯曲『朝』(アテネ文庫)などを買う。
 またどんどん本が増えてくる。