古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

古本を買えない日

zenkoh2007-07-11

 紀伊國屋書店で『世界文学全集』の内容見本をもらう。河出書房新社が創業120周年を記念して出すという。池澤夏樹個人全集全24巻。
 ラインナップを見てこれは楽しみだと思った。こういう企画は個人の思いが強く出ている方が面白い。公平な目はいらない。久々に全巻揃えたくなる文学全集が出たという感じだ。第一巻は、青山南(新訳)による、ケルアック『オン・ザ・ロード』、第二巻は、リョサの『楽園への道』(初訳)、クンデラも新訳、『アデン、アラビア』も新訳だ。ナボコフの『賜物』はロシア語から新訳だという。ピンチョンも入っているし、アップダイクも。ぼくの好きなE・M・フォースターは『ハワーズ・エンド吉田健一訳が選ばれている。
 こういう本が月に一回手元に届くのもいいもんだ。古本屋さんでゆっくりこつこつ探すのも楽しそう。さてどうしようか。
 11月9日発売だと書いてある。
 最近またジャズをよく聴いている。昔、ジャズ喫茶でよく聴いた、ズート・シムズの確か、『アット・イーズ』。これを前から探しているのだが、CD化されてないのか、なかなか出会えない。これは出会えれば、すぐ買うだろう。とてもいい演奏だったと記憶している。
 ところで、加藤一雄、まだかいな。