古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

十二階崩壊

zenkoh2007-10-01

 「京都に住まえば…」(京スマ)が届く。「全適堂」紹介の文を書きました。
 電車に乗ると、京都競馬場の広告が目立っていた。大型のテレビモニター?が設置されたというもの。「タテ5チェ・ホンマン、ヨコ29チェ・ホンマン」というからスゴい大きさ?
 このところ、今東光の『十二階崩壊』を読んでいる。この自伝は谷崎潤一郎との交流も折り込み抜群に面白いので、今まで善行堂で何冊も売ってきたが、今回は売る前に久々読み返している。これはどこか文庫化したらいいのに。売れますよこれは。
 今日は古本屋に寄ってないと言えば、ウソになる。でも買ったのは、一冊のスクラップブックだけ。のらくろのファンなんだろう。全集の内容見本や新聞の切り抜きだ。それとブックオフにも寄りました。何も買えなかったのは残念。
 京橋の紀伊國屋書店に寄ると、「紀伊國屋書店スタッフが選ぶ岩波文庫80」という小冊子が置いてあった。大井由紀子さんが、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』『説き伏せられて』『ジェーン・オースティンの手紙』を紹介している。ぼくもオースティン好きなので、興味深く読んだ。岩波も紀伊國屋もがんばっているなあ。オースティンの手紙が文庫で読めるんだもんなあ。これなど、岩波文庫にぴったりだ。
 でも今オースティンを読むなら、中野好夫訳の『自負と偏見』になるだろうなあ。