古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

昨日のこと

zenkoh2007-08-27

 昨日26日は仕事休み。昼過ぎ、ガケに古本の追加をする。このまめな行動が大切だ。山下くんはお休み。善行堂、よく売れていた。下亀以後、大人気みたい。どういうことか。下亀でもたくさん売れたのだが、「けものみち」に負けたのがショックで、もうこのことには触れんとこうと思っていたが…。
 うれしかったのは、ガケのスタッフに「Lマガ、読みましたよ、よかったですよ」とほめられたことと、『古本泣き笑い日記』がまた一冊売れていたこと(先日も売れた)。やはり、自分の本が売れるのが何よりなのだ。『古本泣き笑い日記』は部数が少ないので、もうすぐ品切れになると思う。
 「全適堂」に行く。「京都に住まえば」の秋号の取材。いろいろと話を聞いた。趣味が新聞配達というのが面白い。
 ぶんこ堂は休み、福田屋も休み。中井書房で、ある本を3冊見せてもらうが、欲しいけど、値段のことで、買えなかった。しばらく、「いいですねえ」といいながら眺めていたが、決心がつかなかった。ああ、やっぱり、どう転んでも、高い本は苦手だなあ。
 夏期講習もあと少しだ、がんばろう。金箔さんにも行きたい、千林にも、神戸の古本屋さんにも行きたい、大阪駅前ビルで、うどんも食べたい。

それで、27日のこと。
 朝、10時過ぎに、マルギン前100均へ。もうたくさんの人がいる。プロの顔も。
 八木義徳『夕虹』田村義也さんの装幀が素敵だ。カバーを取ってもいい感じだ。持っているけど買ってしまう。後藤雅洋対談集『ジャズ解体新書』、開高健『開口閉口』2、アーヴィン・ウエルシュ『スマートカント』風間賢二訳を買う。
 塾の生徒(中2女子)が、漱石の『こころ』が読みたいというので、カバンに、ちくま文庫を入れて家を出る。電車で、少し読むと、さすがに面白い。何年ぶりだろうか。漱石はときどき読み返すが、いつも『明暗』か『行人』になってしまうので、『こころ』は久しぶりだ。
 読み終えてから貸すことにする。でも夏休みの宿題で読むのかなあ。今日は中2のクラスの授業があった。面白い女子生徒がいて、急に歌を歌いだす。それが、「おらは死んじまったダー、おらは死んじまったダー」。なんでこんな歌を知っているのだろう。でもそれを聞くといろいろ話して、授業にならないので、何も言わないことにする。
 「先生、この歌知らんの」
 「知ってるけどな、今は連立方程式を解かなあかんやろ」
 「もう飽きたわ連立、こんなん、大人になって使うの」
 「もちろん、使うんや、みんなはまだ大人の世界を知らんから、わからんやろう」、こんな感じの塾です。
 帰りのコミックショックで、寺山修司の文庫『歴史の上のサーカス』を買った。