古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

書林かみかわ

 古書目録「古書めぐ里」が届いたので、とりあえず集中する。一年ぶりぐらいか。
一冊だけ、と自分に言い聞かしながら見ていく。先着順だが、5日間内の重複分は抽選だという。まっ、抽選ということだろう。どうしても欲しい本はなかったが、ハガキに書名を書きポストに入れた。不思議と、こういうときは当るんだなあ。
 紀伊國屋書店のPR紙「scripta」。内堀弘さんの「予感の本棚ー戦前の紀伊國屋書店」を興味深く読む。紀伊國屋書店内の喫茶室や「紀伊國屋月報」、戸川エマ、などの話。物語るエッセイになっている。
 帖面舎の本が届いたので持って出る。福原麟太郎『明日に新しく』、麻生三郎の挿絵もよく、あらためて、帖面舎の本作りに感心した。中村光夫宛献呈署名が入っているのもうれしい。これはいよいよもって、矢部登さんの「帖面舎書目」が楽しみになってきた。近いうちに矢部さんにハガキを出そう。
 今日は古本屋めぐりせず、ブックオフだけにしておく。そして詩集を一冊買った。
川崎洋『ビスケットの空カン』。帯に高見順賞受賞とある。105円。