古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

福原麟太郎の小説?

 福原麟太郎の『この世に生きること』を読み返しているのだが、「青春記」というエッセイのなかに興味深いことが書かれてあった。福原麟太郎は若い頃(23才か24才ごろ)、小説を3つ書いたというのだ。豪華な同人雑誌に発表したというのだが、大正時代のはじめの豪華な雑誌、というのが手がかりになるだろう。なんとか見つけだして読みたいものだ。その小説の内容も書いてあるのでしっかり頭に入れておこう。
 あーす書房の前の箱を覗いていると店主現れ少し話す。文庫3册200円にしてくれるというので、デュラス『太平洋の防波堤』と横光利一の『家族会議』と『春園』とに決める。困ったことに、もう持っているとか持ってないとか問題ではなくなっている。
 吉岡書店で。前からある春山行夫の『西洋雑学案内』(平凡社カラー新書)、だれも買わないのなら私が買おう、そんな感じで購入する。
 ブックオフ三条店にも寄った。ちくま日本文学全集森鴎外』、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、司修『イーハトーヴォ幻想』、全て105円。
キャッチャー・イン・ザ・ライ』はやっと105円の棚にやってきた。何年かかったことか。最近、村上春樹は次から次ぎへと翻訳しているが、どういうことなのだろう。
 仕事帰りに、「コミックショック」に寄る。横溝正史悪魔が来りて笛を吹く』(昭和47年角川文庫初版、白背、210円)。一冊欲しい本があったが、高くて買えなかった。