古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

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『古本のことしか頭になかった』(1000円)、「ネット善行」http://zenkohdo.shop-pro.jp/で注文していただけます。
今なら「善行堂絵はがき」が付いています。
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今日の京都は涼しいです。
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大阪から、『古本のことしか頭になかった』を買いに来てくれた女性、このブログも読んでくれているとのことでした。『新・文學入門』も読んだと言ってくれました。ありがとう。少し話せてよかった。
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中尾務さんから『CABIN12』(700円)が届く。
内容が素晴らしいので、「善行堂」「ネット善行」http://zenkohdo.shop-pro.jp/両方で販売させてもらうことにしました。
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こんな雑誌ってあるのでしょうか。すばらしいです。おそらく少部数です。中尾さんが、原稿依頼して集めた文章なのでしょう。個人雑誌として最高のものではないでしょうか。あとがきを読むとちょっとこのあとが出るのが心配になりますが、きっと続けてくださるでしょう。中尾さんと電話で少し話しました。大阪から発信してるのもうれしいですよ。

目次を書いてみると、

岡崎武志  淋しい東京ー夏目漱石「門」を読む
田村治芳  がんがらがんのがん
山田稔   生島さんに教わったこと
高木護   読者の一人としてー川崎さんが亡くなられた
田中美穂  尾崎一雄と苔の道
松尾尊☆(松尾たかよし)  鹿ヶ谷
扉野良人  方形のプラネタリウムー木辺成麿さんの旧蔵雑誌
斎田昭吉  昔の話4
季村敏夫  汚辱の犬ー戦前神戸のモダニズム詩に触れながら
小特集・小沼丹
矢部登   小沼丹の庭
中村明   万物と語ろう
小特集・富士正晴
富士正晴  新資料 城方鮎子
中尾務   「城方鮎子」をめぐって
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林哲夫さんが、『古本のことしか頭になかった』について書いてくれているが、うれしい文章だった。
転載させてもらうと、http://sumus.exblog.jp/13883036/

二〇〇六年に買った古本ベストテンというのがまた凄すぎる。

・名言随筆サラリーマン 福田定一
・監禁 小林信彦 角川文庫 カバー金子國義
・貴女のためのアイディア 中林洋子
・黄色い楕円 北園克衛
・無名の南画家 加藤一雄 三彩社版カバー付き
・立志立功 幸田露伴
・田園記 井伏鱒二 作品社 装幀=佐野繁次郎
・星を撒いた街 上林暁
・枝の祝日 竹中郁
・世の中へ 加能作次郎 新潮社大正八年

番外編もあるがうらやましいので略す。

通読して思うのは、新しい文学の読み方、捉え方が巧まずに提示されていることだ。《新しい視点をもった文学史を出してほしい》という希望を述べたくだりがあるが、まさにこの本こそ、そのスイユ(敷居)に位置しているのではないか。とにかくオススメの一冊。装幀、組版、イラスト、すべてがシックに仕上がっている。
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岡崎武志もうれしい文章を書いてくれた。
転載させてもらう。http://d.hatena.ne.jp/okatake/20100831

山本善行の新刊、古本コラム集『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)定価1000円が届いた。なるほどペーパバック仕様でいい感じ。題字は、最初、いろんな人に頼んでそれを組み合わせるということだったんで、3種類、さっさと書いてファクスで送ったのだが、まさかぼくのだけが、こんなに大きく使われると思っていなかった。子子子子子さんの消しゴムハンコで彫って、それを捺したというんだが、手がこんでいる。古本少し新刊のものぐるおしい日々を綴ったものだが、しかし、よく「Lマガ」が、こういうマニアックなコラムを掲載したなあ、とかえって驚く。山本の古本道場の同じ場所にいたことも多く、記憶の確認ともなる一冊である。ほんとうに、好きなんだなあ、古本が。しかも目線が高い。そしてそれをたこつぼに入らず、うまく読みやすく、読者の読書欲を喚起する術に長けている。名人芸と呼んでよい個所もあった。黒猫堂・高橋さんの追悼の文章の補足で、「高橋さん、私も古本屋はじめましたよ、っていいたかった」というところで、息がつまった。そうか、高橋さん、善行が古本屋を始めたこと知らずに逝ってしまったんだなあ。

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帯とかに使わしてもらいたかった文章です。