古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

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『古本のことしか頭になかった』(1000円)、「ネット善行」http://zenkohdo.shop-pro.jp/で注文していただけます。
今なら「善行堂絵はがき」が付いています。
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本日は火曜日、善行堂は定休日です。
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電車の中で、「樹林」掲載、清水園子さんの小説を読む。
「点心橋筋商店街、古本珈琲茶房居眠堂」という女性の古本屋さんが主人公の小説。
第30回大阪文学学校賞佳作作品。途中で投げ出すこともなく一気に読めた。
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「樹林」のなかでもう一作気になったのは、佐伯晋の「森の中へ」だった。
詩人、八木道雄のことを書いた評論で、佐伯さんは、八木道雄の主治医だったという。
読んでいて、八木道雄の詩集が欲しくなった。今こうして書いてきて、この佐伯晋さんの一編は力のこもったものだと、言いたくなってきた。黒部節子の詩の引用もなされ、周辺詩人への目配りもある。読んでよかった。