古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

誠文堂十銭文庫2冊

zenkoh2009-02-15

 『佐野繁次郎装幀集成』の第2刷が出来上がったという。これは持っとかないとね。これに載ってない佐野繁次郎装幀の本をみんなで探し出して、西村くんや林さんをびっくりさせましょう。それと、佐野繁次郎の文章を見つけ出し、林さんに、『佐野繁次郎文選』を作ってもらいましょう。
 宮地嘉六のネットワークhttp://e-karoku.net/index.htmlが出来ている。
 宮地嘉六の小説がなかなかいいのですよ。
 コルトレーンの『ザ・バラッズ』を聴きながら。いい演奏ばっかりだ。プレスティッジのアルバムからピックアップしたバラード集。
 「I see your face before me.」にしびれる。 
 坪内稔典氏インタビューの記事を書いている。楽しくお話を聞けたが、楽しい文章にするのは、そんな簡単ではないな。でも、稔典さんがカバと対面したとき、強く感じたことがあったので、それだけで書けるだろうと思う。そう思うようにもっていこう。これは、という何かがあれば書きやすいが、それに頼ってしまうと、いつでも書けると思って締め切りギリギリになってしまう。いやあ難しいですね。
 天気がよくそれに誘われるように家を出た。
 歩いてぶらぶらと。黒谷さんに登る道を選ぶ。途中、知人、恩人と言っていい人と何年ぶりかで会う。
 少し、立ち話をして別れたが、歩き歩き、昔お世話になったことを思い出した。苦しい苦しい日々だった。
 いろいろと立ち寄り、コトクロス、ブックファーストに「Sanpo magazine」を届ける。担当のUさんと、これからのことを色々話す。
 「Sanpo magazine」も2カ所に置いてもらっていたので驚く。「スムース」のバックナンバーまで並べてあった。
 今日買った本。
 誠文堂十銭文庫、
 松内則三『野球の見方』、昭和5年、100円。
 吉澤隆治『日用草書七千字』、昭和6年、100円。
 誠文堂十銭文庫が100円で買えたのは、長い古本生活でも、はじめてではないだろうか。
 前田河広一郎『盧花の藝術』、昭和18年、興風館、100円。
 『太陽』絵本特集、100円。
 稲葉由紀子『須賀敦子のフランス』、2003年、河出書房新社、200円。
 小島信夫抱擁家族』、文芸文庫、105円。
 ピエトロ・アレティーノ『ラジオナメンティ 女のおしゃべり』、昭和54年、角川文庫、105円。この文庫は結構珍しい、デカメロンと双璧をなす一作。