毎日のように古本屋さんをまわっていて、何があればどんな本があればお前はうれしいのか、と聞かれれば(あまり聞かれない)、宮地嘉六、加能作次郎、中戸川吉二、梅崎春生、などと今なら答えるだろう。
うれしいことにその宮地嘉六の新刊が出たのだ。広島の休山舎という出版社から出たのだが、一般書店では並ばないかも知れないので、興味のある人は問い合わせてほしい。前にも紹介したことがあるが「宮地嘉六ネットワーク」http://e-karoku.net/というサイトも出来ている。宮地嘉六はもっと読まれていい作家だと思っている。この『宮地嘉六と街を歩く』、ガケ書房と恵文社と三月書房に置いてもらいたいなあ。
古本で比較的見つけやすい宮地嘉六は、『老残』だろうか。こちらもまたいい作品集だ。
今日は、9時半ごろ、上海ラヂオ(100円均一)に行く。本を並べているところだというのに、もう何人ものひとがいた。それぞれ買う本がちがうのでそう急ぐこともないのだが。知り合いも多く話しながら目は本を見ている。話ながら本を取り出したりもする。「あーす」さんにも挨拶する。今度の店がこの近くになったのだ。開店間近。私もこのあたりで古本屋をやりたいと思っていることも話す。いろいろと教えてもらわないとね。大学院で太宰の研究をしている女の子も来ていたので話をする。そのことで太宰治が読みたくなる。さて何を読もうかと考えて楽しむ。今なら「女生徒」がぴったりくるか。
文庫をたくさん買う。
ぶんこ堂、水明洞、ブックオフ三条、でも買う。
佐久間政一訳『エピクテータス語録』、大正12年、文明書院、天金、100円。
フリッツ・ロイテル『佛蘭西時代より』昭和14年、白水社、100円。
メアリ・ジェーン・ワード『蛇の穴』昭和25年、岡倉書房、100円。
森田たま『続もめん随筆』、昭和12年、中央公論社、100円。
筒井康隆『不良少年の映画史』1と2、各100円。
あと文庫10冊ほど。「芸術新潮は手塚治虫特集、200円。
紅屋さんの言うとおりにすると、以下のようになりました。
自分ではできません、紅屋さん、ありがとう。
- 作者: 宮地嘉六
- 出版社/メーカー: 休山舎
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: 単行本
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