古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

湯川書房

 湯川成一さんが亡くなられたことはとても淋しい。この前も湯川書房の前に立って、ぼおっとしてきた。するといろいろ思い出したなあ。湯川さんからかけてもらった言葉は大きなものとして心に残っている。楽しい思い出ばかりだが、ことばのやりとりでの緊張ということもあった。うまく言えないが、あのひとことを言わなければよかった、そんな思いも残っている。そのことを考えると、よくインタビューがとれたものだと思う。かわいがってもらったなあと思う。ぼくなんかがするデタラメな話もニコニコして聞いてくださった。やっぱり気持ちが動きすぎてあまり書けない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 水明洞で雑誌一冊。
 『文學界』、昭和23年、6月号、今日出海編集、三島由紀夫「頭文字」掲載、鳥海青児表紙カット、100円。
 ブックオフで。
 村上昭夫詩集『動物哀歌』105円。『古書店地図帖』105円。
 仕事帰り、ジャズ喫茶「ラッシュライフ」に入る。ランディ・ウエストンがかかっていた。