古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

冬期講習の楽しみ

zenkoh2007-12-26

 13時から17時まで、中3の授業、1時間の休憩(食事)のあと、18時から21時まで、中2の授業。
 11時の京阪特急に乗るので古本屋に寄れない生活。吉岡の店頭、ブックオフ三条に、気力が充実しているときには寄る。
 ただ時間がないのでゆっくりできない。今日も吉岡で気になる本が2、3冊あったのだけれど、買えなかった。明日あれば買おう。(たぶん売れているだろう)
 電車では、橘外男『ある小説家の思い出』(下)を読む。上を読まないで下を読んだが、なかなかの書きっぷり。気持ちの「ゆれ」がただものでないと思った。これも中公文庫か。
 京橋の新星堂で、フィニアス・ニューボーン・ジュニアのCDを買った。(今も聴いている)
 夕食を食べたあとの数十分が楽しい。この前マルギン前の100円均一で買った『三島由紀夫全集』を横に置いて読んだり触ったりしている。
 この全集は本当によくできていると思う。装幀(杉山寧)もすばらしいし、造本、紙も申し分なし。背革もしっとりと美しい。
 1000部限定の方は総革でこちらもまた最高の出来だ。ぼくは300円で函なしを買って大事にしている。
 授業をしながらも、横に三島由紀夫を置いて、ときどき触る。
 なかなかよく出来る生徒もいて授業は楽しい。先生(ぼく)をどんどん簡単に追い抜いていくので面白い。
 でも生徒も4時間3時間の授業はかなりきついみたいで、
 「先生の髪の毛むしりたいー」とか「遊ぼ遊ぼうやあ」とときどき叫ぶやつがいる。そんなときも横の三島に触ってじっとがまんする。