古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

定本太宰治全集

 筑摩書房の『定本太宰治全集』は、新書サイズの全集で、確か研究を入れて13巻だった。
 全集を新書サイズで出すのは岩波にもあるけれど、このサイズ、全集にあっている。
 『定本太宰治全集』はときどき均一台でみることがあったが、今日よく見てみるとなかなか味のある本だと思った。太宰をこれで読み返すのもいい。
 野呂邦暢あたりも、新書サイズで、全集出してほしい。
 田中大さん、寄ってくれる。ご専門の語学についていろいろ教えてもらう。
 昨日から、善行堂の行く末を考え暗い気持ちになっていたのだが、田中さんと話しているうち、元気になってきた。
 ありがたい言葉をたくさんいただいた。
 彷書月刊から校正届く。
 読み返すと、なにか大事なことが抜けているように思った。考えてもそれが何か分からなかった。
 恥ずかしいような内容だが、ウソかといえばそうではなくて本当の気持ちなのだ。彷書月刊の読者は古本力のあるかたが多いので心配だ。
 三月書房の常連さんの山口くん、ご来店。
 若いのに本当によく本を読んでいる。
 宍戸さんにどんな本を読めばいいですか、と聞いたというのだから、スゴイ。
 子子子ちゃんも寄ってくれる。「山本さん、どないしてはるのかな、と思って」寄ってくれたという。
 他にも、三島由紀夫の本ありませんか、と聞いてくださったお客さんも。
 そういえば、あまり無いな。手頃なものを何冊か並べたいと思っていたところ。
 少しは持っているので、今度善行堂に持っていこう。
 だれか、三島由紀夫、売ってください。