古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

港野喜代子

zenkoh2007-12-17

 編集工房ノアの最初の本は、港野喜代子『草みち』でいいのだろうか。気になるところだ。
 港野喜代子については、永瀬清子の『かく逢った』を読んだときに、こころに残った詩人だ。それから忘れていた。
 こんな詩を書いた詩人。
   ◯
 何かで死ぬのは
 全部のことで死ぬのだ
   ◯
 遠く遠くから
 風が鳴りはじめると
 私の心はさわぎはじめるのだ
 あの風にのりさえすれば
 雪の山が超えられる

酔っぱらってつい注文してしまった本が2冊届く。
新藤兼人『シナリオ源氏物語』は、雲井書店の本。
大江健三郎『夜よゆるやかに歩め』は、持っているが安いと思ったので、つい。状態悪く、状態悪い本2冊になってしまった。安いのでもちろん文句言わない。
 今も酔っているので、気をつけないと。さっきも、港野喜代子を一冊注文しそうになった。
 吉岡書店で500円のサービス券を使い、
 正岡容『随筆寄席風俗』(昭和18年)を買う。1000円。
 京橋で、ジャズCDを買う。1000円のが並んでいた。新品である。
 ジョニー・グリフィンの「JG」。安い、ジュニア・マンスのピアノ、ニューヨークに出る前、シカゴで録音、それだけの理由で買う気になった。
 聴いてみて残念におもったのは、録音時間が短いこと。もちろん仕方ないが。

 わあ、やっぱり、港野喜代子、注文してしまった。どうしようお金ないのに。
 トビラノラビットさま、掃除のアルバイトお願いします、本気です。