古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

モンク、ラストレコーディング

zenkoh2007-11-30

 ブックオフで、教養文庫2冊買う。『ケルト魔法民話集』と『ロシアの寓話』各105円。
 テレビ局の人から電話あり、あす京都の古本屋さんで取材とのこと。何とかなるだろう。か。
 ガケ書房に寄って、おしゃべりする。善行堂よく動いている。それにしても渋い本が売れるなあ。『落語の研究』なども売れていた。明日か明後日、追加する予定。
 店長の山下くんに、黒岩比佐子『編集者 国木田独歩の時代』が面白そうなので、仕入れてほしいと頼む。
 それでというわけではないが、ぶんこ堂で、國木田獨歩『運命』復刻本を200円で。
 塾では、小6と中3の授業。
 帰り11時過ぎに、出町駅前のジャズ喫茶「ラッシュライフ」に入る。マスターとぽつりぽつり話をする。昔、ジャズ喫茶「蝶類図鑑」によく行っていたことを話す。すると客がぼくだけになったこともありボリュームを上げてくれた。アルバムは昨日と同じ、モンクだった。このモンク最後のスタジオ録音がいいんだなあ。アル・マッキボンのベース、アート・ブレイキーのドラムス。
 「毎日聴いていると飽きるアルバムもあるでしょうねえ」と聞くと、
 「ほとんど全部飽きてしまうねえ」
 「モンクは飽きないですか」
 「いや、モンクのこのアルバムは特別、淡々と弾いているから」
 ぼくも、このCDが大好きなので、うれしかった。
 今、それを聴きながら書いている。70歳ぐらいの人も散歩の途中に寄っていってくれる、ということだったので、今度「ななじゅうまる」を持って行って店に一冊置いてこよう。