古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

反省

zenkoh2007-11-25

 「木山捷平資料集」のことで、手違いがあり、困ってしまった。慣れないことをするときは注意が必要だと、しみじみ反省しました。
 先日の、神戸古本めぐりは、楽しかった。トンカも口笛もいい古本屋さんで、近くにあれば毎日行くだろうと思う。すると向こうは迷惑かも。いい笑顔で迎えてくれるので、そのことがまずうれしい。ある古書店では、ある女性と一冊の詩集をめぐって、取り合う、引っぱりあう、という恥ずかしい行為もあった。そんなに必死にならなくてもよかったのだが、言い訳に聞こえるかも知れないが、書くということがあるとちがってくるのです。何とか、ちょうちょぼっこ「にのにのいち」イベントまでに、黒瀬勝巳詩集を見つけて、その女性にプレゼントできればと思う。高田渡詩集でもいいと言ってたな。
 次のLマガ連載コラム「天声善語」は、恒例の一年を振り返っての、古本ベストテン。ちくま文庫手帳を見ながらあれこれ考えるのは楽しい。自分で言うのもなんだが、やはり一年たてば結構いい本買っている。でも悔しい思いも数多くある。若いときとちがって、それらをごまかす方法も身につけてきたのだが、まだまだ結構こたえることも多い。そんなことも書きたいと思っている。
 今、若い北村知之くんと関西の古本屋さんを紹介する本を作ろうとしているのだが、これは何とかものにしたい。若い人たちに、古本の面白さ奥深さなどを知ってもらいたいと思う。本を読む楽しさは特別なもので、そんなことも感じてほしい。
 今日はずっと、口笛文庫で買った、尾崎一雄の『なめくぢ横丁』(角川文庫)を読んでいた。やっぱりいいなあ、尾崎一雄も角川文庫も。
 いろいろと困ったことが多く、心滅びる日々に、こういう小説を読んで自分を支えている。