古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

金箔書房へ

zenkoh2007-10-10

 金箔へ行こうと家を出たが、途中にも古本屋さんがあるので、やはり自転車を降りてしまう。いつものように棚を見ていると、北山修の『くたばれ!芸能野郎』(1970年、自由国民社)があった。北山の最初の本だろう。新書サイズで、ザ・フォーク・クルセダーズのことなどが語られている。500円だったけど、迷わず買った。見たことないなあ。
 吉岡書店がまだ2割引きセールをやっていたので、ここでも降りた。この前出たところの、カート・ヴォネガットの『国のない男』が500円で出ていた。ということは、2割引きだから、400円か、これも迷わない。川本三郎訳の『ジャック・ロンドン放浪記』(小学館地球人ライブラリー)が300円。ということは240円か。これも読んでみたい。店内に入ると、補充しているところで、アルバイト女子の手元をみてみると、久生十蘭教養文庫)が3冊。定価の半額の2割引きなので、安く買うことができた。
 「モダン焼きフジ」でお好み焼きを食べ京阪特急に飛び乗る。電車では、予定変更して、北山修を読む。
 枚方市で普通に乗り換え寝屋川市駅で降りる。
 金箔書房では、いつも丁寧に店頭を見る。単行本が50円と100円、文庫新書は50円。
 淀川長治の『映画映画映画』を100円で、マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』は、シナリオ版(劇書房)で100円。
 店内では、梅崎春生『山名の場合』(昭和30年、山田書店)、800円。本棚に梅崎が少しずつ集まってくるのがうれしい。梅崎は一流の書き手だと思っている。
 京橋の紀伊國屋で新刊チェック。ドトールブレンドコーヒーを飲みながら今日買った本をいろいろと読んだ。京橋にいいジャズ喫茶はないかいな。ジャズ喫茶したいなあ、と、とときどき、こころに浮かぶ。
 あれっ、岡崎の日記に書影が。何と言う進歩。
 岡崎との対談、大詰め、今日明日にも一応のまとまりがつく。古本屋さんに飛んで行きたくなるような本になると思う。