古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

ミニコミ楽しい

zenkoh2008-08-20

 南陀楼綾繁『積んでは崩し』を一気に読む。表紙の本の山を眺めると笑えた。こうなるんだなあ、どうしても。本箱に収まらない本はこのようにあふれる。人のをながめると、ええかげんにしときや、ほんまに、と思う。
 書評や日記、コラムと楽しい内容になっている。自分で紹介した本をなじみの書店に置いてもらい、もし売れ残ったら自分で買い取る、そんな凄い書評を書いている。これは書く方も力が入るだろうが読む方も、その結果も気になり、なかなか楽しめる。売れ残って10冊ぐらい持って帰るナンダロウくんを思い浮かべるのも楽しいが、実際はほとんど完売。この企画はつづけてほしいなあ。
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買った本、一冊。
紀伊國屋書店(京橋)
 『立原道造堀辰雄翻訳集』(岩波文庫)。
 分厚い山本文庫みたい。岩波文庫らしいな。この文庫作った人、偉いもんだなあ。『江戸川乱歩短篇集』も凄い。
 川崎長太郎『やもめ貴族』を読んで、葛西善蔵が読みたくなった。