古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

買った本をまわりに積み上げて楽しむ

zenkoh2007-08-14

 昨日の夜、林哲夫『古本屋を怒らせる方法』を一気に読了する。ほとんど全部、雑誌掲載のとき読んでいるが、こうして、まとめて読めるのがいい。林さんの古本生活がよくわかる一冊だ。
 林さんが、買った古本の古書値が高かったといって、大喜びしているのも、面白かった。私も変な名前で登場しているが、「この人だれだろう」という人がたくさんでてくると、本がいろんな人に読まれているということなので、そのことを期待したい。
 「spin」2では、津田京一郎氏の「板倉鞆音捜索」を、興味深く読んだ。板倉鞆音の翻訳、文章を探し出しての報告なのだが、その熱が伝わってくる文章だった。板倉鞆音はそれに値する人物だと思う。板倉鞆音のことで知りたいことがあれば、津田さんに聞くことができるので、私は安心だ。私も何か雑誌を出すことがあれば、津田さんに頼もうと思っていたのだが、林さんに先をこされてしまった。リンゲルナッツを読み返したくなった。
 さて、今日も休みだ。どうしようか。ジャズ喫茶に本読みに行こうか。あっ、そうだ、松岡さんと待ち合わせているんだった。100円均一の前で。
 今日も下鴨へ。松岡さんとは、12時に待ちあわせていたのだが、10時半にはもう二人とも100均一台でうろうろしていた。
 やはり、今日も、100円均一、追加している。それで、1時間ぐらい、100円均一台をぐるぐるまわる。
 荒川洋治詩集『チューリップ時代』は、ビニールカバーは欠けているが、100円で買えるとは。5000円ぐらいするのでは。初版は銀色、2刷はピンクの装幀だ。吉野秀雄『歌集早梅集』、雑誌『セルパン』、加藤美倫『是丈は心得おくべし』、『けん坊ちゃん』というユーモアまんが、作者は、松葉けん、か松葉けん、なんとか。発行所は三元堂、児童漫画社。これはいいものが買えた。
 2冊100円の店もあった。村上春樹『ザ・スクラップ』とハーバード・リード『芸術の意味』。
 「ビヤント」でカレーを食べて家に帰る。うわあ、休みだといって喜んでいたが、古本買う以外にやることがない、どうしよう。