「サンパン」13号の執筆者近況報告を読むと、矢部登さんは、帖面舎私家版・限定版等書目をこしらえているという。私も帖面舎の本に興味をもっているので矢部さんの仕事に注目している。私が所有している帖面舎の本は、おそらく二冊だけだと思う。忘れている何かがあればうれしいが、そうであっても数冊にすぎないだろう。
岡倉由三郎『岡倉本・イーリア隨筆』、1965年、300部発行、天金背革函入り、麻生三郎装幀。福原麟太郎の解説が付く。
もう一冊は、保昌正夫『横光利一とその周辺』、1989年、300部発行。
帖面舎の本は部数が少なくあまり出会えないので、矢部登さんによって全貌が明らかにされるのが待ち遠しい。私は今日この日記を書きはじめる前に、ネットで検索して帖面舎の本を一冊購入してしまった。(私にとっては)高い本だったので、支払いのことを考えると憂鬱になるが、届くのが楽しみでもある。