古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

今日は、ちょっと、寒いですね。
でも昼から暖かくなりそうです。
昨日から「いまそかりし昔」を読んでいるのだが、内田百間の本の話があって、そのところを読んでいると、百間が読みたくなった。今日は百間も読もう。百間は善行堂でよく売れる作家で、かなり売って来ましたが、まだまだ残っているし、自分でこつこつ買っている。
「いまそかりし昔」には、本の話も多く、谷中安規辻潤も出て来て面白い。お父さんの蔵書の話もよかった。
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今日は忙しい日でした。
私は、河野多恵子全集を探しまわりました。昨日、買いたいと言う大学院の学生がいて、よしきた、と目当てのダンボールを開けたのだが見つからなかった。これは必死ですよ、あれば売れるとわかってるのだから。どこかにあるのは間違いない。二階にあがり探していると、下で声が。お客さんだと、急いで下に降りると、デコさんでした。久しぶりだということもあり、いろいろ話しました。木村さんが小説の続きを持って来てくれたり、D・H・ロレンス夫人が来てくれたりしました。ロレンス夫人に、最近ヒマですねえ、というと、いっそのこと全品半額にしたら、というアドバイス。そんなメチャクチャな。この人、面白い。新刊の『古本頭』を値切ったことでも有名。田中さんから、「いまそかりし昔」を一冊残しといて、という電話あり。デコさんに代わりました。西村さんも「いまそかりし昔」を。
若い女性が、どうでしょう、一時間半ほどかけて、善行堂の棚を見てくれる。そして選んだのは、哲学書でした。丁寧に見てもらえて本たちもよろこんでましたね。
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「ネット善行」http://zenkohdo.shop-pro.jp/でも、『いまそかりし昔』、好調です。
今日も読み続けましたが、ますます素晴らしい。築添正生さんの「好きなことしかしたくない」という生活。そのなかでの読書。正岡容まで出て来ます。おばあさんの、平塚らいてうのこと、その夫
、おじいちゃんの、奥村博史のこと、それぞれ見事に描いています。なにげないちょっとした文章もとてもよい。
築添正生という、あまり知られていない個性をもっと知ってもらいたいと思いますね。築添さんの文章を読んで、ちょっと興奮しています。
「りいぶる・とふん」、いい本出しました。
明日、トビラノラビットくんに電話して、もう少し追加注文しておこう。この本もずっと善行堂に置いておきたい本です。