古本ソムリエの日記

古書善行堂 山本善行

善行堂、もちろん、営業します

 今日もいい天気です。仕事帰りに寄ってください。
 12時から8時まで営業します。
 善行堂の看板や本箱を見に来てください。
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 子子子ちゃんが新しい消しゴムハンコを持って来てくれる。
 そこに山科からスムースファンのFくんが、「ほんまに」と『関西赤貧古本道』にハンコを押してほしいと、ご来店。
 新しいハンコも押してみた。そこへdecoさんが、たくさんいい本を持ってきてくれた。
 decoさんの姿が見えると安心する。
 今日はみんなに本箱を自慢する。きれいに拭きながら本当に古本の匂いが滲み込んでいると思った。
 東京からノンちゃんが来てくれた。今日はお友だちの木更津さんといっしょに。このふたりが友だちだったとは。それを知ったときは驚いたなあ。
 最近現れた「人が買った本を横取りする男」の話をする。私も今日その男の餌食になってしまったから。古本屋で普通に棚にあった本を取って手に持っていると、それわたしが置いていたんですが、とかいうのだ。ややこしいので、まあええか、と渡したが、あとで「まあええか」と思った自分に腹が立った。
 そんないやなことが朝、マルギン前であったのだが、そんなことを吹き飛ばすいいこともあった。
 オーストラリアのシドニーで古本屋をしているという女性の方から、「中央公論」を読んで元気がでてきた、という手紙をいただいた。
 もう日本に帰ることもないと考えていたのが、善行堂に行きたくなった、とまで書いてくださった。
 シドニーの古本屋さん、行ってみたいなあ。こうして書いた文章に反応があるのはとてもうれしい。
 お客さんが、中央公論をコピーして持って来てくれたのだそうで、そういうところは日本の古本屋さんと一緒だ。
 ありがたいことですよ。返事を出して、文通を始められたら最高だ。
 日本語の本を扱っての古本屋さんみたいです。もっといろいろ知りたいと思う。
 聖智文庫さんから電話。本を送ってくださるという。いつも助けてもらっています。
 善行堂が危なくなったら助けてくださいね、というと、笑って「それは助けられるかわからない」と。
 
 airbugさん、ご来店。小林秀雄八木重吉を買ってくれた。
 ときどき来てくださる男性の方が、中野重治の『空想家とシナリオ』とつげ義春を。
 チョコパフュさんと、閉店後、善行堂ワインを飲みながら、よもやま話。 
 とてもいい気持で家に帰った。
 善行堂の二階、泊まれるようにしたいなあ。